逆流性食道炎について解説します

逆流性食道炎は日常生活に大きく影響を及ぼすことがある病気です。夜ぐっすり眠れない、食べたいものが食べられない、気分が冴えないなど生活に支障をきたす場合が殆どです。こちらでは逆流性食道炎の原因や対処法を紹介します。

妊婦は逆流性食道炎になりやすい?つわりとの違い

妊娠するとそれまでの生活であまり経験したことの無い不快症状を数多く体感する人がほとんどです。
妊娠中に胃のムカつきや吐き気を覚える人は非常に多いですが、ほとんどの人はそれをつわりと考えてしまいますが、実は妊婦は逆流性食道炎にもなりやすいことをご存知でしょうか。
逆流性食道炎の症状で主なものは、げっぷが増える、胸やけや胃のムカつき、嘔吐、お腹の張りといったものが挙げられますが、一見するとつわりのように思えます。
確かにつわりも同じような症状が見受けられます。
つわりと言うと激しい嘔吐を思い浮かべるかもしれませんが、軽い人の場合は胸やけや胃のムカつきが主流という人も少なくはありません。
しかしながら、つわりは多くの妊婦さんで妊娠12週頃までには、遅くても16週頃までにはなくなるということが多く、その時期を過ぎてもこれらの不快症状が消えない場合には逆流性食道炎を疑う必要があります。

では、なぜ妊婦さんが逆流性食道炎になりやすいのかというと、まず考えられるのがホルモンバランスによるものです。
ちなみに、逆流性食道炎は年齢を重ねると起こりやすくなる症状でもありますが、その理由は加齢により消化機能が衰えることが原因の一つです。
妊娠するとプロゲステロンという女性ホルモンが多く分泌されるようになるのですが、プロゲステロンには消化機能を低下させる作用があります。
それにより、これまでよりも消化に時間がかかるようになり、またプロゲステロンには食道の筋肉を緩める作用もあるため食べた物や胃酸が逆流しやすい状態ができてしまうのです。
そしてもう一つの原因は、大きくなった子宮です。
妊娠中期以降の逆流性食道炎はこの原因が大きいのですが、子宮が大きく膨らむことにより胃が下から突き上げられるように圧迫されるため、胃の中の物が押し出されるように逆流しやすくなります。
お腹が目立ち始める頃以降の妊婦さんは逆流性食道炎にかかりやすくなります。

妊婦の逆流性食道炎の治療法

では、妊婦さんが逆流性食道炎にかかった場合、どのような治療を行うのかというと、妊婦さんの多くはつわりを経験します。
そして余程酷いつわりではない場合は、特に何もせずに我慢するという人がほとんどです。
そのため、妊娠初期に逆流性食道炎にかかっていたとしても、つわりだと勘違いしてそのまま放置してしまう人も非常に多い現実があります。
しかしながら、逆流性食道炎を放置していると、場合によっては胃酸の逆流によって食道が酷い炎症を起こし、症状が悪化してしまうこともあるため、できるだけ早い段階で治療を行うことが大切です。
治療方法は投薬治療が一般的です。
胃酸を抑えるもの、胃酸を中和するもの、胃の機能を整えるものなど症状に合わせて妊婦さんでも飲める薬を処方してもらえるため、妊婦健診の際には症状をかかりつけの産婦人科医に告げることが大切です。

また、治療と平行して逆流性食道炎を悪化させないための生活習慣を身につけることも大切です。
妊娠中は食事には気をつける人は多いと思いますが、特に消化の良い物を選んだり、よく噛んでゆっくりと少量ずつ食べると消化時の胃の負担を抑えられます。
コーヒーや緑茶などカフェインが含まれているものや酸味の強いもの、脂肪分や糖分の多いものは胃酸の分泌を増やすため、控えめにすることが好ましいです。
また、妊娠中はただでさえ胃が子宮に圧迫されている状態にあるため、食後すぐに横にならないよう心掛けることも大切です。
食後は特に胃酸が逆流しやすくなるため、体調が悪くて休む場合でもクッションなどで少し傾斜をつけて上半身を高くした姿勢で休むと胃酸の逆流を防ぐことができます。
これらの生活習慣は逆流性食道炎の予防効果もあるため、妊娠したら生活に取り入れることをおすすめします。