逆流性食道炎について解説します

逆流性食道炎は日常生活に大きく影響を及ぼすことがある病気です。夜ぐっすり眠れない、食べたいものが食べられない、気分が冴えないなど生活に支障をきたす場合が殆どです。こちらでは逆流性食道炎の原因や対処法を紹介します。

肥満も逆流性食道炎になりやすい?

肥満が体のさまざまな内臓器官に負担をかけることはよく知られている事実です。
食道についても逆流性食道炎の発症のリスクを高めると言う悪影響があります。
肥満が直接的に食道に影響するわけではなく、胃酸の逆流を起こしやすい体内環境になることで間接的に関与しています。
肥満は体内に脂肪が過剰に蓄積された状態です。
その状態を示すBMIは体重を身長の二乗した値で割った割合です。
22が標準とされ25以上が肥満になります。
見た目では腹囲が大きくなり、出っ張った状態になります。
これはお腹の周りに脂肪が蓄積されているためで、減らす努力をしない限り減少することはありません。
この蓄積された脂肪は内臓を覆うように存在しています。
その脂肪によって内臓は常に圧迫されている状態になります。
そのようなお腹の圧力を腹圧と言います。
腹圧が高くなると内臓器官が圧迫されている力が増すことになり、正常な機能が損なわれるおそれがあります。
腹圧が高くなると胃も他の臓器と同じように圧迫された状態になります。
胃の中には胃液が満たされています。
圧迫されると胃液は胃の中にとどまることができないため逃げ道を探します。

胃は食道と十二指腸につながっています。
十二指腸は常に胃液の混ざったものが通過するようになっているので胃酸を中和するための分泌液があります。
食道は胃酸の逆流を抑えるための下部食道括約筋が噴門と呼ばれるつなぎ目を塞いでいます。
通常は食道側に胃液が大量に流れてくることはないため中和するための分泌液はありません。
腹圧が高くなることで胃液が胃から出た場合に影響を受けるのは食道の側ということになります。
肥満の場合、食事量が多いことや高脂肪で高コレステロールの食事が多い傾向にあるため胃液の量も多くなり、胃酸の強度も高くなります。
腹圧の上昇によって胃液が逆流しやすく逆流性食道炎になるリスクはかなり高くなります。
逆流性食道炎を予防するためには生活習慣を見直して肥満を解消することが大切です。

すぐにできる対処法

肥満の場合は腹囲が大きくなるため、ウエストの大きなズボンを着用する機会が多くなります。
足にかけて細くなっているためベルトでしっかりと押さえておかないと落ちてしまいます。
また、骨盤などの引っかかりとなる部分がないためベルトを締め付けてお腹に密着させて落ちないようにするしかありません。
その締め付けが内臓への負担をさらに上げる状況になります。
お腹についた脂肪によって腹圧が高くなっている状態にさらにベルトによる締め付けが腹圧を上げるため、胃液の上昇はさらに深刻になり、逆流性食道炎のリスクはさらに高くなります。
逆流性食道炎の症状である胸焼けや不快感が気になる場合、できる限り早めに何とかしたい思います。
残念ながら肥満をすぐに解消することはできません。
すぐにできる対処方法としてはベルトを使わないことです。
締め付けの原因となっているベルトを使わないことで腹圧の上昇を少しでも減らすことができます。
ベルトの代わりにサスペンダーなどのお腹に負担がかからないものを使用します。

また姿勢を工夫することで解消される場合があります。
前かがみになるとお腹についている脂肪の内臓を圧迫する力が上昇します。
座るときに机に手をついて前かがみになることや猫背になっていると腹圧は高くなります。
できる限り背筋を伸ばしてお腹に圧迫を与えないような姿勢を心がけます。
サイズの合わない服装も同じように腹圧を上げることになります。
腹囲合わない小さなズボンなどを選ばないように自分の腹囲にあったものを着用するように注意します。
ゴムなどで押さえられるような服装の場合は幅広くゴムが付いていて締め付けが集中しないようなものを選択することも重要です。