逆流性食道炎について解説します

逆流性食道炎は日常生活に大きく影響を及ぼすことがある病気です。夜ぐっすり眠れない、食べたいものが食べられない、気分が冴えないなど生活に支障をきたす場合が殆どです。こちらでは逆流性食道炎の原因や対処法を紹介します。

逆流性食道炎が引き起こす合併症

食道の痛み

逆流性食道炎になるといくつかの合併症を引き起こす可能性があり、逆流性食道炎がもたらす影響以上に大きな影響を与えてしまいます。
逆流性食道炎自体の症状はそれほど厳しいものでなくても、合併症は重症化しやすいので注意が必要です。
逆流性食道炎の合併症の典型例としては食道の粘膜障害が挙げられます。
これは食道の粘膜を傷つけてしまうことによって起こる合併症です。

食道の粘膜には食物をスムーズに運ぶ役割があるため、粘膜障害が起こると食物を飲み込む度に痛みや不快感が生まれることもあります。
その程度で留まればまだ良いのですが、最悪の場合は胃がんに繋がる恐れも否定できません。
何故逆流性食道炎による粘膜障害が胃がんに繋がるのかというと、食道の粘膜がダメージを受け続けることで細胞分裂に誤りが発生しやすくなるからです。
がんになるメカニズムにはまだ解明されていないことが多いですが、細胞分裂の誤りががんをもたらす可能性があることは既に指摘されています。
少しでもリスクを減らすためにも逆流性食道炎の段階で処置を行っておくことが欠かせません。

流石にがんと聞くと極端な合併症と感じるかもしれませんが、それよりも発症率の高い合併症もあります。
それはバレット食道という症状です。
バレット食道とは食道の粘膜の表面にある扁平上皮という組織が変質して円柱上皮という組織に置き換えられてしまう病です。
この円柱上皮は胃の粘膜によく似ており、食道の表面がまるで胃の粘膜表面になるという状態です。
これは胃の内容物が何度も逆流することで起こる現象です。
このバレット食道は欧米では食道がんに繋がると考えられており、まだ研究段階ですが警戒は必要と言えます。
逆流性食道炎を早期に発見し、治療を開始することでリスクを大きく下げることができます。
特にバレット食道になっていることが判明した場合は急ぎ治療に入る必要があり、そのために定期的な検診を受けることをお勧めします。

逆流性食道炎が原因で睡眠障害になってしまうことも

逆流性食道炎においてはバレット食道や胃がんといった合併症を引き起こしてしまうだけでなく、生活習慣を大きく変えてしまう症状を招く可能性があります。
それは睡眠障害です。
睡眠障害とはその言葉からも分かるように眠ることを妨げてしまう現象であり、日々の生活リズムを大きく崩す原因ともなります。

逆流性食道炎が睡眠障害を招く理由は単純明快であり、逆流性食道炎で胃や食道に不快感が発生することにより、寝苦しくなってしまいます。
もし眠れたとしても夜中に胸やけで起きる可能性もあります。
これらにより、段々と睡眠時間が減っていき、私生活に支障をきたすケースも珍しくありません。
睡眠障害にはバレット食道や胃がんのような強いインパクトがないかもしれませんが、じわじわと心身を蝕んでいくため、対処が必要という点は共通しています。
逆流性食道炎が睡眠障害を引き起こすことには看過できない問題が潜んでいます。
それは逆流性食道炎の原因となっているのがストレスであり、ストレス解消に重要なのが睡眠だということです。

つまり、逆流性食道炎で睡眠障害が発生してしまうと、さらにストレスが溜まり逆流性食道炎を悪化させてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
その状態から抜け出すには食道炎と睡眠障害の両方の治療を受ける必要があります。
他にも逆流性食道炎には食べ物を飲み込みにくくなる、食べ物の選択肢が減ってしまうなど、ストレスを溜める要因に結びつきやすい特徴があります。
これらも睡眠障害に繋がる恐れを有しています。
共通して言えるのは定期的な検診によって症状を早期に発見し、然るべき適切な治療を開始することです。
症状が軽度のうちに対処することが重要です。