逆流性食道炎について解説します

逆流性食道炎は日常生活に大きく影響を及ぼすことがある病気です。夜ぐっすり眠れない、食べたいものが食べられない、気分が冴えないなど生活に支障をきたす場合が殆どです。こちらでは逆流性食道炎の原因や対処法を紹介します。

逆流性食道炎はのどにも影響する

逆流性食道炎の主な症状は胸やけ・胃もたれが一般的ですが、中にはのどに違和感を覚える人も少なくありません。
最近では若い年代の人でも自分が逆流性食道炎だということに気が付かないまま、日常生活でのどの症状に異変を感じている人も多いと言われています。
食事中や食後に前かがみになった時にのどに胃酸が来てしまうという症状は、逆流性食道炎である可能性が非常に高くなります。
呑酸や頻繁のゲップ、嘔吐、吐き気など、胃酸の逆流によって起こるものもあります。
のどの違和感や痛みで食べ物が飲み込みにくくなった場合には、戻ってきた胃液により気管で炎症が起こっていることもあります。
この時、声枯れ・喉の詰まりを起こし、風邪を疑うこともあります。
病院で診察や経鼻カメラでのどの様子を観察してもらっても菌やウィルスの存在が認められず、処方されたのどの粘膜を補修する薬を服用しても回復の兆しが見えない場合は、逆流性食道炎の可能性が高いです。

このように、のどにも影響を与える逆流性食道炎の原因は、胃酸と言えます。
逆流性食道炎になると下部括約筋に緩みが生じ、胃酸の逆流に繋がります。
大変強い消化液である胃酸は、胃の粘膜だけでなく食道までも荒らし、その隣に位置する気管で吸い込んでしまうと同様に荒らしてしまいます。
のどに違和感を感じると、人はそれを改善させようと咳を出しますので、さらに粘膜が荒れてしまうことになります。
胃とのどは直接関係のない部位ですので、両方に痛みや違和感を感じても、のど飴などで応急対処をしてしまうことが多いです。
そしてそのまま放置となるケースが多く、気管や食道へのダメージが深刻化してしまいがちです。
風邪も引いておらず発熱も無いけれど、のどにチクチクと痛みを感じたり声枯れがはじまったら、それは体からのサインです。
逆流性食道炎という病気の存在とその諸症状を知っておくことで、病院へ行って早期の対処ができるようになります。

逆流性食道炎でのどを痛めてしまったときは

風邪の症状と似ているけれども発熱も鼻水も出ず、のどに違和感を感じたり咳が出るというのが1ヶ月以上続いた場合には、逆流性食道炎を疑い、できるだけ早く病院を受診します。
胃腸科・消化器科が適していますが、かかりつけの内科でも大丈夫です。
のどに違和感を感じるので耳鼻科を考えることもあるかもしれませんが、原因は胃酸ですので上記3つの科のどれがを受診しましょう。
血痰が出たりするような深刻な状況になる前に、まずは受診することが重要です。
仕事や用事で忙しくなかなか受診する機会が作れなかったり、予約が取りづらいなどの場合には、自宅でできる対処法を試しましょう。
冷たい飲み物は大きな刺激物と一緒で逆効果となってしまいますので、お湯・ホットミルクなど温めの飲み物でのどを潤すと痛みが和らぎます。
特に牛乳をはじめとする乳製品は、胃の粘膜を保護する作用があることは広く知られています。
また、水分の摂取は胃酸を薄める効果にもなります。

一番効果的なのはやはり医療機関による処方薬ですが、なかなかその機会を作るのが難しい場合には、市販の胃薬も有効です。
但し、逆流性食道炎の完治への道のりは長いのが一般的ですので、市販の胃薬は一時的な対処法であり根本的な治癒には繋がらないということを認識しておき、できるだけ早く病院を受診するようにしましょう。
ひどくなると痛みだけではなく口臭やおならなどの臭いもひどくなり、仕事や日常生活の対人関係にも影響が出始め、深刻化すると発熱や胃潰瘍へと発展したり、食道ガン・大腸ガン発症のリスクが上がります。
症状に気が付いたら、放置をせずに一時的な対処で症状を緩和しつつ、できるだけ早めの病院受診がお勧めです。