逆流性食道炎について解説します

逆流性食道炎は日常生活に大きく影響を及ぼすことがある病気です。夜ぐっすり眠れない、食べたいものが食べられない、気分が冴えないなど生活に支障をきたす場合が殆どです。こちらでは逆流性食道炎の原因や対処法を紹介します。

逆流性食道炎は内視鏡検査(胃カメラ)が必要?

胸焼けが続いたり、ゲップの回数が多かったり、胃の内容物や酸っぱい液体が上がってくる呑酸(どんさん)と呼ばれる症状がある場合は、逆流性食道炎を疑って検査が行われるでしょう。
内視鏡検査(いわゆる胃カメラ)で食道の粘膜の状態を実際に見るという方法が、最も信頼性が高い検査です。
びらんや潰瘍はないか、ある場合はどれくらいの深さや大きさか、どのように広がっているのかと言ったことが肉眼で見て判断できます。
また、病変部分を採取して組織を顕微鏡で見て、検査をすることも可能です。
内視鏡検査で異常が見つからない場合や、内視鏡検査ができない場合や、どうしてもいやな場合は、PPIテストと言う検査を行います。

PPIテストは、逆流性食道炎の治療に使われているプロトンポンプ阻害薬(PPI)というお薬を7日間服用してみて、症状が改善するかどうかを調べます。
胸やけや呑酸などの症状が治まれば、逆流性食道炎の可能性が高いです。
また、食道phモニタリングという検査も、よく行われます。
鼻から細い管を通して微細電極を食道の下部に置きます。
胸にも電極を置いて、24時間コンピューターで記録します。
phモニタリングでは、何を記録してる何を調べるのでしょうか。
phモリタリングは、食道に胃酸が逆流している時間や、1回の逆流時間が5分以上の回数、食道内のphを測定します。
また、胃から食道へ液体や気体が逆流する回数や、そのphが酸性かアルカリ性かなどを調べます。
逆流性食道炎の場合、ph3~4の時間が長くなります。
phモニタリングを行う際、患者さんには食事をした時間や飲み物を飲んだ時間、就寝や起床した時間を記録してもらいます。
PPIテストが最も簡単で苦痛も少ないでしょう。
しかし、人は誰でも「薬を飲んだのだから良くなるはずだ」という心理状態が働きます。
そのため、良くなったように感じているだけだと言うこともあります。
逆流性食道炎を確実に診断する為や他の病気との鑑別診断をしっかりと行う為には、やはり胃カメラを飲むと言う内視鏡検査受けることをおすすめします。

どうしても胃カメラを飲みたくない時は

胃カメラを飲む内視鏡検査を受けなければならないと言われると、尻込みをする人も多いでしょう。
一昔前に苦しい思いをしたことがあると言う人もおられると思います。
また、職場の上司や親から「あれは俺も昔やったけど、すごく苦しくて、もう二度とやりたくないよ」と言った類の話を聞かされると、胃カメラだけは嫌だと、尻込みしてしまうのも無理のない話です。
phモニタリングやPPIテストだけで済ませたい、どうしても胃カメラは嫌だと言う人は、胃カメラによる内視鏡検査を受けないデメリットを理解したうえで、そのような選択肢を選ぶのも一つの方法です。

しかし今の胃カメラは、口からだけではなく鼻から挿入することもできます。
phモニタリングを受けるのであれば、胃カメラもphモニタリングもどちらも鼻から管を通すのですから同じようなものです。
むしろphモニタリングの方が、嫌だったと言う人も多いです。
24時間挿入したままですから、違和感や不快感があるようです。
だからと言ってPPIテストだけで済ますのでは、診断の精度が落ちるので不安でしょう。
今の胃カメラ検査は一昔前とは全然違います。
軽く眠らせて検査を行うこともできます。
中にはイビキを掻いて気持ちよさそうに眠る人もいます。
一昔前に胃カメラを飲んだ人と、数カ月前に内視鏡検査を経験した人では、感想は全然違うはずです。
今は眠っている間に終わります。 「終わりましたよ」と言うと、みなさん異口同音に「えっ、もう終わったの」とか、「苦しいのではないかと思ってすごく心配だったけど、心配して損した全然どうってことなかったわ」、「なんだすごく楽勝じゃないか」などと、話されます。
一昔前は、もう二度とやりたくない検査の1つでしたが、胃カメラも今では楽にできる検査になっています。
このことを踏まえたうえで、もう一度考え直してみてください。
どうしても嫌なら、胃カメラ無しでも診断は出来ますが、胃カメラによる内視鏡検査を受けることをおすすめします。